アルミニウムの切断は、近赤外域のレーザー波長に対する材料の高い反射率および優れた熱伝導性(切断部から熱を急速に逃がす)という理由から、従来よりレーザー切断技術にとって大きな課題でした。現代のファイバーレーザー切断機は、より高いパワー密度と高度なビーム制御によりこれらの課題を克服し、自動車、航空宇宙、船舶、民生用電子機器産業において、アルミニウム部品の製造に最も好まれる切断手法となっています。当社のファイバーレーザー切断機は、5052、5083、6061、6063、7075などのアルミニウム合金を、6000W出力構成で最大16mm厚まで加工可能です。航空機向け顧客が3mm厚のアルミニウム合金製機体部品を切断する際には、当社の機械は窒素アシストガスを、変形を防ぐために厳密に制御された圧力で使用し、酸化のないエッジを実現するとともに、表面粗さRa 1.6μmを達成します。これにより、二次的な研削や研磨工程が不要となります。アルミニウム切断の成功の鍵は、ファイバーレーザーの1064nm波長にあり、これはCO₂レーザー波長と比較して金属への吸収効率が約5~10倍高いため、旧式レーザー技術を悩ませていた反射率問題を低減します。さらに、ファイバーレーザーの高いピークパワーにより、熱伝導によってエネルギーが散逸する前に迅速に切断フロントを形成でき、ドロスやバリの発生を最小限に抑えながらクリーンな切断面を得ることが可能です。EV(電気自動車)用バッテリートレイおよびエンクロージャーに使用されるアルミニウムでは、当社のファイバーレーザー切断機は、その後の溶接およびシーリング工程に不可欠な高精度なエッジ品質を維持します。粗いまたは酸化したエッジは、溶接強度および耐食性を損なう可能性があるためです。本機械のリアルタイム適応型パワー制御機能は、切断品質を常時監視し、厚さや表面状態にわずかなばらつきがあるアルミニウム板の切断時にパラメーターを自動的に調整することで、量産ロット間での結果の一貫性を保ちます。民生用電子機器のエンクロージャーやヒートシンクに使用される0.5mmまでの薄肉アルミニウム材では、低いアシストガス圧力を採用することにより、材料の変形を防止しつつもクリーンな分離を実現します。ご使用の特定のアルミニウム合金および厚さ要件に最適化されたファイバーレーザー切断機の構成(出力選定およびアシストガス設定を含む)について、ぜひお問い合わせください。