レーザー溶接機は、金属接合技術における画期的な進歩を表すものであり、高強度のコヒーレント光ビームを用いて、極めて高い精度で金属製ワークピースを溶融・融合させます。従来のアーク溶接法ではワークピース表面に広範囲に熱が分散されるのに対し、レーザー溶接機はエネルギーをマイクロメートル単位の焦点スポットに集中させ、キーホールモードで動作する際に「キーホール」と呼ばれる狭く深い溶接部を形成します。このキーホール効果により、材料の全厚さにわたる完全な貫通が可能となり、かつ熱影響部(HAZ)を最小限に抑えられます。例えば、1mm厚のステンレス鋼の場合、熱影響部は通常0.1mm未満にとどまり、熱歪みを劇的に低減し、母材の機械的特性を維持します。当社のファイバーレーザー溶接機は、イッテルビウム(Yb)ドープファイバーを増幅媒体として採用しており、ポンプ用半導体レーザー(ポンプダイオード)によってイッテルビウムイオンが励起され、1070ナノメートル波長の光子を放出します。この波長は、ほとんどの金属に対して理想的な吸収率を示します。生成されたレーザー光は、最大10~15メートル以上にも及ぶ柔軟な伝送ファイバーを通じて伝搬し、溶接ヘッドを機械全体の再配置を必要とせずに狭い空間や大型ワークピースへも容易に到達させることができます。本機は、厚板材への深部溶接に適した安定した連続熱供給が可能な連続波(CW)モード、あるいは薄箔の溶接や常時加熱による変形が懸念される精密部品など、繊細な用途に向けた高エネルギー短パルスによる精密制御が可能なパルスモードのいずれかで動作可能です。産業用レーザー溶接機の出力は、薄板金属加工向けの500ワットから、造船および圧力容器製造における厚板溶接向けの6,000ワット以上まで幅広く設定されています。適切な出力選定は、直接的に材料の厚さに依存し、炭素鋼の溶接においては、鋼材の貫通深度1mmあたり約1キロワットの出力が一般的な目安となります。当社のレーザー溶接機は、20,000平方メートルの自社工場にて400名の熟練技術者によって製造されており、そのうち60%が中堅・上級技術職に就いており、設計から最終納入に至るまでの各工程で厳格な品質基準が確実に遵守されています。ご使用の材料厚さおよび生産量に最適なレーザー溶接機の構成について、ぜひお気軽にお問い合わせください。